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「…で、私はここに青銅たちを送って様子を見ようと思うんだが…サガはどう思う?」
まだ少年のあどけなさが残る声。
その声が無理矢理に記憶を引き摺り出す。
「そうですね。それでいいのではないのでしょうか」
「そうかな。良かった。…後は南米に…」
彼は以前と変わらぬ笑顔で傍らの補佐官に問いかける。
「――サガ」
――サガ
昔と違わぬその声に。
サガサガサガサガサガサガサガ
昔と違わぬその笑顔。
心の底から叫びたくなる。
「サガッ!!!????」
「…!!!」
法衣を強く掴まれて、漸く美しい補佐官は顔を上げた。
◇◆◇
ネタ帳に書いていて纏まったらサイトにUPしようと思っていたんですけど…。今のトコロ纏まらず。
以下そのネタです。
***
「昔、シュラがあんたを臆病者と罵った事があったな。あの時、俺はあんたがもう一人のあんたと戦っている姿を見て、どんなに強い人間だろうと思った。同時にもう一人のあんたにも憧れた」
他者を許さぬもう一人のサガ。
覇王の如く。鬼神の如く。
「他の誰もがあんたを見放しても、例えアフロディーテやシュラと戦う事になっても、俺はあんたについて行こうと思ったよ。それだけ『あんたたち』は強かったから」
***
あの人も又、貴方を形づくる欠片なのです。
「私たちは、貴方ともう一人の貴方が好きでした。勿論今も」
だからこそ、辛いのです。
「あの13年間を忘れろと言うのが無理な話です」
でも、
否定しないでください。
彼を消さないでください。
「あなたが、彼を否定してしまったら、誰が彼を愛するのですか」
彼も、必死に生きてきた一人なのです。
神々に息吹きに遊ばれただけ。
女神もアイオロスも勿論彼を愛するでしょう。
「彼を真に理解し認められるのはサガ、あなたしかいないのです」
◇◆◇
どうやら「黒サガを認められないサガ」を書きたかった模様。
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