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気のむくままに、更新中… いわゆるネタ。 本館は更新が止まっていますが、日記は儚く動いてます(^_^;) PCからでも携帯からでも見れますが、PCからの方が見やすいかと…。 *関連会社様とは一切関係がございません。個人の趣味の範囲内・常識の範囲内でお楽しみください。
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「結局、お前の正体って何だろうなあ」


「……このタイミングでそれを訊くの?」



魔法使いは、己に覆い被さる海賊に、呆れた声で返答した。


ちなみに、相手の手は上着を脱がしにかかっている。


「思い付いたんだから仕方ないじゃないか」


「今、思い付くかなあ?普通…。


盛り上がったのに醒めたじゃない」


「俺は醒めてないぞ」


「本当にマイペースだよねぇ」




実は、精霊たちから魔法使い自身も超がつくほどのマイペースだと言われているが、当然知るわけはない。





「質問したいのか寝たいのか選ん…」


「両方」


「……分かった。ただし同時は無理だから、答えは後回しにさして」


魔法使いはため息をつくと、そのまま相手に身を任せた。


多分正体を知ったら向こうは固まるに違いない、と確信しながら。














魔法使いは落ちてくる瞼を必死に止めながら、水を一口含む。





―さっさと話して寝てしまおう。





事後だと言うのに、瞳をキラキラ輝かせて、ベットに腰かけている海賊を一瞥して、話し始めた。








「創造神の話しは知ってる?」


「あ?あれだろ、全てを創った神は、最後に己の身体を分割して、他の神々を創ったんだろ?」


「そう、だけど身体の全部を神として創れた訳じゃないんだ。


何分大きくてねぇ。


取りこぼしがあったんだ。


ほら、ケーキを切るとカスが出るだろ?


そのカスみたいなものさ。


でもカスだから、寄せ集めても神になる程の力はない」


「なるほどな。カスを固めてもケーキにはならんわな」


「そう。でも創造神の一部だから、普通のカスでもない。


…神々には及ばないけど、地上のあらゆる生き物より強い力を持った、中途半端なカスの集合体。








それが『私』なんだよ」








海賊はポンッと手を打ち。


「そうか、だからスゲー魔力を持ったり、性別がなか……」





そして、そのまま停止する。





「まあ、そーゆー訳だから、お休みなさい」





思惑通りになった海賊を尻目に、魔法使いはふかふかのベットへとダイブした。





今夜はぐっすりと寝れそうだ。











◇◆◇





と、言うわけでした(笑)


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現在、役者として成功することを夢みつつ、しっかり腐女子になっている20代です。

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