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気のむくままに、更新中… いわゆるネタ。 本館は更新が止まっていますが、日記は儚く動いてます(^_^;) PCからでも携帯からでも見れますが、PCからの方が見やすいかと…。 *関連会社様とは一切関係がございません。個人の趣味の範囲内・常識の範囲内でお楽しみください。
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その世界の欠片に足を踏み入れた時、クラウドは違和感を覚えた。

褐色の大地。
大小様々な岩が転がり、僅かな隙間に草が生えている。
空は、青い。

だが、クラウドは眉を潜めた。


「お、新しい世界っスね~」
ティーダがキョロキョロと見回すと。

「あんまり離れるなよ」

直ぐに飛び出してしまいそうな彼を、フリオニールが諌めた。
「分かってるって」
いつも穏やかな笑みを浮かべるセシルは、今日は別行動をしていた。

「ちょっと偵察行って来るっスよ~!新しい世界に何があるか分からないっスからね!」
「ティーダ、」
「も~クラウドまで何スか?」
駆け出してしまいそうな金髪を、クラウドは呼び止める。
カオス側の気配は無い
だが。
目の奥がチカチカする。

頭が、何かを、知らせて、いる?

「離れるな」
声色の変化を感じたのだろう。
ティーダは剣を構え、フリオニールは矢をつがえ、クラウドを中心に左右に散らばり、辺りの気配を探った。

頭の中で、何かが動いている、とでも言うべきなのだろうか。

グラグラ。
ガンガン。
チカチカ。

「――」
グラリ、と片膝を地面に着けた。

『動き』は段々と大きくなっていく。
悲鳴にも似ていると、クラウドは思った。

逃げたい。
行きたい。
逃げたい。
行きたい。
逃げたい。
行きたい。

額から油汗が落ちる。

「クラウド、大丈夫か?」

ダダン!

フリオニールの呼び掛けと、銃声が響いたのは同時だった。
「スコールか!?」
ティーダがその方向へ目を向ける。


金属音と、薬莢の臭い。
むせかえる…。
血の。


「違う」
「え?」

ティーダが走り出すより速く。

クラウドは、大地を蹴った。


◇◆◇

確認したい事があるので、ここで一旦区切ります。


いや、まあ、何となく想像はつくと思いますが(笑)

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ホシノヤドリギ
性別:
女性
自己紹介:
現在、役者として成功することを夢みつつ、しっかり腐女子になっている20代です。

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