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暖かな小宇宙に導かれ、アイオロスは目を開けた。ゆっくり身を起こし、そこで初めて己が再びこの世に呼び戻された事をしった。
己の掌を見る。確かに血の通った温かい手だった。
「……?」
だが、どこかおかしい。自分の手はこんなにも小さかっただろうか?
「アイオロス、目覚めたのですね?」
女神の喜びに飛んだ声に慌てて起き上がり膝を折る。
「まぁ、いいのですよ。顔をあげてくださいな」
「は、しかし…」
「私は自分の恩人の顔も満足に見られないの?」
「………」
仕方なく、顔を上げてみれば。そこにたたずむ可愛らしい少女。
あの、赤ん坊がこんなにも大きくなるのかと。過ぎ去った13年間と、やはりあの老紳士に彼女を託したのは間違いでは無かったと、アイオロスは思う。
「……?」
それにしても何かが妙だ。
そう、何故自分は女神を見上げているのだろうか。
目線が低いのだ。
まるで………まるで?
「どこか動きにくいところは無い?」
「は。いえ、ありません」
動きにくくはない。
眉を潜める部下を尻目に、女神は満足気に肯いた。
「よかったわ。実はね、あなたとシオンの身体はもう残ってなくて。一から創り直したの。…といっても、シオンはハーデスが与えた身体を元に創ったから問題は無いんだけど」
「はぁ」
「あなたの身体は間に合わなくて、今再生中なのよ。だからしばらくその身体でリハビリをしてくれないかしら?」
「この身体…で、ございますか」
「そう。とりあえず、10歳ぐらいの外見なんだけどいいですわよね?」
「……え?」
思わず小声で呟くともう一度、アイオロスは己の身体を見た。
小さい。筋肉はついているが、小さい。身体が小さい。
「と言っても、ギリシア人の子供の平均が判らなかったから、日本人のデータで創ってみたの☆」
「あの、失礼ですが女神。私の今の身長はどれくらいなのでしょうか?」
「えぇと、139㎝…だったかしら?」
◇◆◇
ノリで書いてみました(笑)きっと続…かない。
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