忍者ブログ
気のむくままに、更新中… いわゆるネタ。 本館は更新が止まっていますが、日記は儚く動いてます(^_^;) PCからでも携帯からでも見れますが、PCからの方が見やすいかと…。 *関連会社様とは一切関係がございません。個人の趣味の範囲内・常識の範囲内でお楽しみください。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

*本編後。絶賛BL中…。「心の選択を」の後です。



カーテンからこぼれる陽の光に、漸くツァーリは目蓋を開いた。

朝であるのは分かるのだが、あれから何日たったのだろう。
体に来るであろう痛みの衝撃を予想しながら、上半身を起こすものの、何もない。何もなくて拍子抜けしてしまった。

「起きたか」

そこへ、主悪の根元が湯気が立つものを運んできた。
ベットの上でゆっくりとウェストを捻ると、バキバキと骨が鳴る。
痛みは無くとも、体は凝っているらしい。

「二日間ぐらい?」
「四日だ」
「よっ!」

衝撃的な真実に、銀髪が大きく跳ね上がる。
四日間も、ツァーリは寝床に押し付けられていたのだ。目の前で涼しげな顔をして朝食の用意をしている男、に。

「食べろ」

レンゲを出されて反射的に口をあけた。どろりとしたほんのり甘味のある固形物…おかゆ、と言う料理名を思い出す。
ウォルロ村でリッカに食べさせられたものだ。間違いなく彼女の手料理である。

「リッカとルイーダさんには?」
「疲労で睡眠中と」
「…そう」

確かに間違っていない。その耐えられぬ疲労を与えたのは、この赤毛の青年なのだが。
レンゲの中身が口に消えれば、エスは又掬って口元へ運ぶ。
マメな男である。
そう言えば、とツァーリは咀嚼しながら周囲を見回す。
四日間色々あった割には綺麗だった。部屋も身の回りも。つまり、彼が気絶した自分を世話をしてくれたらしい。しかも甲斐甲斐しく。
シーツは新しいし、ボンヤリと身を清めて貰った記憶があった。

「口をあけろ」
「………」

もう一度、あけると、やはりおかゆを注ぎ込まれた。
(――何か、楽しそうだな……)

止めるまでやりそうだ。


◇◆◇

新年早々何を書いてるんでしょうか…。
いや、むしろ今だから書けるのか!?
この後、クエスト等をする為に世界を回ります。んで、また女神の果実と再会するんです。

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
206  205  204  203  202  201  200  199  198  197  196 
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール
HN:
ホシノヤドリギ
性別:
女性
自己紹介:
現在、役者として成功することを夢みつつ、しっかり腐女子になっている20代です。

何かあればコチラまで。hosinoyado2000☆yahoo.co.jp(☆を@に変換)
ブログ内検索
アクセス解析
Admin / Write
忍者ブログ [PR]