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気のむくままに、更新中… いわゆるネタ。 本館は更新が止まっていますが、日記は儚く動いてます(^_^;) PCからでも携帯からでも見れますが、PCからの方が見やすいかと…。 *関連会社様とは一切関係がございません。個人の趣味の範囲内・常識の範囲内でお楽しみください。
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それは唐突にやってきた。


いや、何事も事件は突発的に起こるものなのだが。


ギリシアの聖域には、クリスマスなど本来関係がない。『神』が違うのだ。だが、これだけ情報化社会になれば、否応なしに流入してくる。
そして、海闘士の大半は欧州系で暮らす一般人であった為、何となくクリスマスを意識している様な節があった。それで冥闘士であるラダマンティスのところに、カノンは来ていたのである。冥闘士も又、選ばれるまでは、極々普通の人々だったのだから。

何故、海闘士筆頭が冥闘士の三巨頭の元へ?など疑問に思ってはいけない。
別にそれを口実に押し掛けた訳でも、多分ない。
とにかく、ティータイムセットまで持ち込み、相手の迷惑をかえりみず、それなりにクリスマスの情報を入手したカノンは、帰ろうとしたのである。

そこに、兄、サガが来なければ。しかも血の涙を流しながら。

「!?サ、」
「カノォォォォン」

がしっ(抱きつかれた)

出現してそうそう、兄は弟に抱きついた。後ろに倒れそうになるのをどうにか堪える。

視界の隅に捉えたラダマンティスが、思いっきり面倒くさそうな顔をしていたが、…気にしない。

それよりも兄である。

「サガどうし…」
「聞いてくれカノン!アテナと星矢が!」
「2人がどうかしたのか!?」

まさか事件に巻き込まれたのか?とカノンとラダマンティスに緊張が走る。

「クリスマスにたった2人っきりで、テーマパークに行かれるらしい!
ああ、私はどうしたら!」
「……」
「……」

カノンは全身の力が抜けていくのが分かった。相方は浮かしかけた腰を下ろして、何事も無かったように書類に目を通している。
無視をするらしい。
内心覚えてろと毒づくが、そんな事を欠片も出さずにサガに話しかけた。

「サガよ。何を悲しむことがあるのだ?
星矢ならお供として申し分ないだろう」

あの少年間違いなく最強の聖闘士である。
まあ、俗に言う『デート』だが。

「…あの2人に限って」

何もないだろう。流石に。幾らなんでも。
うん。お兄さんは信じている。

「そうではない、そうではないのだカノンよ!
私は、私は」
「お、落ち着け」

お前も落ち着けよ、実は聞き耳を立てていたラダマンティスは内心突っ込んだ。
声に出すと巻き込まれるので、あくまで無言を押し通して。

「アテナがそこまでご成長されたことが、このサガは嬉しいのだ!」
「……」
「……」

感動に胸を震わせるサガ。
そのサガを抱き締めたまま固まるカノン。

「…あ~うん、俺はサガがそんなことに感動出来るようになったのが嬉しいよ」
「カノン!!!分かってくれるか!!!!」(抱擁を強める)
「いいからもう帰れ」



◇◆◇

数年振りに書いたのがこれか…。
ラダカノラダ。
双子にゲンなりする翼竜。

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ホシノヤドリギ
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自己紹介:
現在、役者として成功することを夢みつつ、しっかり腐女子になっている20代です。

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