気のむくままに、更新中…
いわゆるネタ。
本館は更新が止まっていますが、日記は儚く動いてます(^_^;)
PCからでも携帯からでも見れますが、PCからの方が見やすいかと…。
*関連会社様とは一切関係がございません。個人の趣味の範囲内・常識の範囲内でお楽しみください。
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「…髪か」
「へ?」
夜会への出席の為に迎えに来た相手の姿を見て、最初の発言がそれだった。
それなりの力を持つ要人のパーティーなので、一応気を使ったらしい。彼の銀髪はカットされ整えられていた。
もっとも、そうするようにメイドたちに言い含めたのは、他ではないアクセルなのだが。
「馬子にも衣装とは良く言ったものだ」
「言われると思ったよ…」
メイドたちに散々弄られて鏡の前に出された時の衝撃と言ったら!
普段、割りとカジュアルな格好の為、こ洒落た服には違和感があったのだが、あれよあれよと髪を切られたりメイクされたりすると、ちょっとした貴族の青年に見えなくもない。
手伝ってくれたメイドたちは「これでどんな方にも引けをとりません!」と口々に褒め称えてくれた。
俺もヤルじゃん!と内心ガッツポーズをしたのは秘密である。
その分、普段、自分がどう思われているのか気になるが、そこは敢えてスルーをした。
着せられた服は、少し軍服を意識したデザインなのだろう。色調は紺碧で、詰襟があり、嫌味にはならない程度に白い刺繍がされていた。
手首にも同じ鳥の様なデザインの刺繍がされていた。
メイド曰く、この家に代々伝わるものらしい。
装飾はそれだけである。シンプルであるが、ダヴはかなり気に入っていた。
ただ、こちらの世界のものなので防御力や耐久性には不安が残る上に武器もそうそう隠せないが、簡単な攻守の護符を貼り付けたので何とかなるだろう。
「ありがとう、何かわざわざ仕立ててくれたって聞いたぞ」
「礼ならメイドたちに言え。お前の軍服が見てみたいと言うのでな。面白そうだから乗っかってみた。
似合わなかったら盛大に笑おうと思ったが、残念だ。実にな」
「…うん、最後の情報はいらない…」
彼女のSっぷりは今日も絶好調らしい。
「私はお前を弄るのが趣味だからな」
「俺、頑張るよ…。
でもさ、今夜の俺のお目当ては、アクセルのドレス姿だったんだけどな~」
ダヴにとっての一番のメインは、アクセルの安全…よりも今日は彼女の姿だったのだ。
身体のラインが出るのも捨てがたいが、ダヴの好みはフリフリであったりする。
(絶対に着ないってわかってるけどな!)
所詮は夢である。
「今夜のは仕事だから仕方あるまい。魔導師とは言え、軍の末端だからな。諦めろ」
勿論、普段の軍服より数段華やかではある。礼服に近い。
ベルベット生地のワインレッドを基調色にし、それこそ刺繍はダヴのとは比べ物にならないほど豪華で、上衣は元よりスラックスのサイドにも施されている。
詰襟の下には小さなマジックアイテムの透明な宝石が埋め込まれているが、一般の人には眩い輝きを放つダイヤモンドにしか見えない。
「いや、わかってる、けど」
たまには惚れた相手の違う姿が見たいのだ。軍服姿もいいのだが、元々中性的な顔立ちな為、厳つい軍服だと、少年というか何というか…とにかくアンバランスで危ないのだ。
…色々と。
「…ふむ」
ブツブツ呟く彼の胸に手を添えて、相手の耳許に唇を近付けた。
彼女の甘い匂いに誘われて、相手へ目線を落とす。
熱を孕んだカカオ色の瞳が、物欲しそうに瞬き、見上げてきた。
そして吐息混じりに囁く。
「深夜に私の部屋に来い。着飾って待っていてやる」
最後に頬に掠めるようなキスを、一つ。
「!」
「時間だ。行くぞ」
右手で己の頬を叩き、そのまま顔全体を覆う。
「こんな時に誘うなっつーの。集中出来ないだろうが」
この夜は、長くなりそうだ。
◇◆◇
服の説明って難しい…。
「へ?」
夜会への出席の為に迎えに来た相手の姿を見て、最初の発言がそれだった。
それなりの力を持つ要人のパーティーなので、一応気を使ったらしい。彼の銀髪はカットされ整えられていた。
もっとも、そうするようにメイドたちに言い含めたのは、他ではないアクセルなのだが。
「馬子にも衣装とは良く言ったものだ」
「言われると思ったよ…」
メイドたちに散々弄られて鏡の前に出された時の衝撃と言ったら!
普段、割りとカジュアルな格好の為、こ洒落た服には違和感があったのだが、あれよあれよと髪を切られたりメイクされたりすると、ちょっとした貴族の青年に見えなくもない。
手伝ってくれたメイドたちは「これでどんな方にも引けをとりません!」と口々に褒め称えてくれた。
俺もヤルじゃん!と内心ガッツポーズをしたのは秘密である。
その分、普段、自分がどう思われているのか気になるが、そこは敢えてスルーをした。
着せられた服は、少し軍服を意識したデザインなのだろう。色調は紺碧で、詰襟があり、嫌味にはならない程度に白い刺繍がされていた。
手首にも同じ鳥の様なデザインの刺繍がされていた。
メイド曰く、この家に代々伝わるものらしい。
装飾はそれだけである。シンプルであるが、ダヴはかなり気に入っていた。
ただ、こちらの世界のものなので防御力や耐久性には不安が残る上に武器もそうそう隠せないが、簡単な攻守の護符を貼り付けたので何とかなるだろう。
「ありがとう、何かわざわざ仕立ててくれたって聞いたぞ」
「礼ならメイドたちに言え。お前の軍服が見てみたいと言うのでな。面白そうだから乗っかってみた。
似合わなかったら盛大に笑おうと思ったが、残念だ。実にな」
「…うん、最後の情報はいらない…」
彼女のSっぷりは今日も絶好調らしい。
「私はお前を弄るのが趣味だからな」
「俺、頑張るよ…。
でもさ、今夜の俺のお目当ては、アクセルのドレス姿だったんだけどな~」
ダヴにとっての一番のメインは、アクセルの安全…よりも今日は彼女の姿だったのだ。
身体のラインが出るのも捨てがたいが、ダヴの好みはフリフリであったりする。
(絶対に着ないってわかってるけどな!)
所詮は夢である。
「今夜のは仕事だから仕方あるまい。魔導師とは言え、軍の末端だからな。諦めろ」
勿論、普段の軍服より数段華やかではある。礼服に近い。
ベルベット生地のワインレッドを基調色にし、それこそ刺繍はダヴのとは比べ物にならないほど豪華で、上衣は元よりスラックスのサイドにも施されている。
詰襟の下には小さなマジックアイテムの透明な宝石が埋め込まれているが、一般の人には眩い輝きを放つダイヤモンドにしか見えない。
「いや、わかってる、けど」
たまには惚れた相手の違う姿が見たいのだ。軍服姿もいいのだが、元々中性的な顔立ちな為、厳つい軍服だと、少年というか何というか…とにかくアンバランスで危ないのだ。
…色々と。
「…ふむ」
ブツブツ呟く彼の胸に手を添えて、相手の耳許に唇を近付けた。
彼女の甘い匂いに誘われて、相手へ目線を落とす。
熱を孕んだカカオ色の瞳が、物欲しそうに瞬き、見上げてきた。
そして吐息混じりに囁く。
「深夜に私の部屋に来い。着飾って待っていてやる」
最後に頬に掠めるようなキスを、一つ。
「!」
「時間だ。行くぞ」
右手で己の頬を叩き、そのまま顔全体を覆う。
「こんな時に誘うなっつーの。集中出来ないだろうが」
この夜は、長くなりそうだ。
◇◆◇
服の説明って難しい…。
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自己紹介:
現在、役者として成功することを夢みつつ、しっかり腐女子になっている20代です。
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