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気のむくままに、更新中… いわゆるネタ。 本館は更新が止まっていますが、日記は儚く動いてます(^_^;) PCからでも携帯からでも見れますが、PCからの方が見やすいかと…。 *関連会社様とは一切関係がございません。個人の趣味の範囲内・常識の範囲内でお楽しみください。
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食事を作っている時、よくWOLは側に来る。最初は不思議だったが、どうやら食事を作る手を見ているようだった。
じっと見ていて何も話して来ない、けれどずっとそこに居た。
いつもなら。



「錬金術師、というらしいな」
突然話しかけられても、あまり驚く事は無くなった。最初の頃は彼の声を聞くだけで緊張して、セシルに笑われたものだ。
フリオニールは、献立を作る手は休める事無く、その言葉に反応する。
「錬金術師?」
「物質から別の物質を作り出す事を、そう呼ぶのだろう?…クラウドがそう言っていた。『料理の美味いメンバーは錬金術師のようだ』と」
「そんな大げさな」
「今、こうして話ながら手を動かしているのも、私には尊敬に値する」
たわいの無い会話。それをこなしながら、包丁でリズミカルに野菜を刻んでいく。
刻まれた野菜はボウルに入れられ、本日のもう一人の料理担当であるスコールの手によって、彩り良く飾り付けられていく。
「WOLだって、みんなに稽古をつけながら話をするだろ?それと同じ事だよ」
稽古をつける、いや、敵と戦う彼は一分の隙もない。フリオニールにしてみれば、そのマントの捌き方から相手をなぎ払う姿まで、全てにおいて手本である。
そんな彼が、一体何故料理に臆するのか。
「…ようは慣れ、かな?WOLもやっていけばすぐに出来るようになるさ!!」
「そう、か」
フリオニールが口元を上げて笑えば、WOLが目を少しだけ細めて口を綻ばせた。

それは、初めて見た微笑みで。
いつもの、ただ口元をつり上げるだけの笑いとは違う。

(え…?)
思わず、青年はその笑顔を凝視してしまう。
「?どうした?手が止まっているが…終わったのか?」
「あ、いや…。…今度から、俺で良かったら、だけど、その…教えるよ?」

-言った瞬間、「しまった」と思う。
「教える」だなんて、なんて傲慢な。
紛れもない、勇者である彼の人に。

傍目からみても、フリオニールの頭が混乱しているのが分かる。しかし、スコールは黙々と野菜を皿に分けていた。
今日のはちょっと苦手なものがあるから、自分の分はジタンに押しつけてやろうなどと考えていることは、当然誰も知らない。

「あ、いや、すまない、」
「そうか、よろしく頼む」
「そうだろ?俺なんかより……えぇ??」
「君の担当はいつだったか?確認して交代してもらおう」
「ちょ、WO…」
フリオニールの声など聞こえていないらしい。綺麗にターンをすると、そのまま皆の所へ行ってしまった。…心無しか足が跳ねてるような。
「あれは…フラグがたったかもな」
「え?ナニソレ!?」
「…気のせいか」
「一人で納得しないで!説明して!!」


◇◆◇
え、まさかのWOLフリWOLフラグ??
私は大好きです(笑)

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ホシノヤドリギ
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自己紹介:
現在、役者として成功することを夢みつつ、しっかり腐女子になっている20代です。

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