忍者ブログ
気のむくままに、更新中… いわゆるネタ。 本館は更新が止まっていますが、日記は儚く動いてます(^_^;) PCからでも携帯からでも見れますが、PCからの方が見やすいかと…。 *関連会社様とは一切関係がございません。個人の趣味の範囲内・常識の範囲内でお楽しみください。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

常宿に使っている『リッカの宿屋』。その二階の一室の窓から見る夜空。



空気が冷えているのか、少し肌寒い。



だが輝く星は美しく、その美しさが逆に哀しみを誘う。











そんな夜空を、『ヒトならざるモノ』は見つめた。







いや、すでにそのモノはヒトであった。だが、ヒトとなった月日がまだ浅く、感覚が、感情が付いていかないのだ。



天使、だと言われて崇められていたが、根本的には人間と変わらない。



泣き、怒り、哀しみ、そして笑う。



決して戻らぬ過去に感傷を懐き、これからの未来に希望を懐く。







結局は人間も天使も同じなのだと、ツァーリは思った。



ただ、少し妙な力を持ち、長生きで、…感情をセーブされた生き物なのだ。











感情――ツァーリは、天使であった頃からそれに興味を持ち、そして人間たちと触れ合い初めてから、その多様性に驚いた。







ヒトは、想像以上に複雑だった。



いや、時には魔物さえ(天使より)感情を露にしていた。







だが、天使だった自分にはその感情を「知識として」理解は出来ても、「自分のもの」として消化出来ない。



地上の生物たちとの大きな違いは、こそだ。



所謂、愛憎、と言うもの。



妖女イシュダルが、天使エルギオスが、そして日々の生活を営む人間たちがその身を焦がすもの。



万物に向けられるものではなく、特定の誰かに激しく向けられるもの。



それを――







ギィ、とドアが軋む音で、青年の思考は途切れた。振り返らなくても、気配で仲間だと悟る。そして、僅かにガラスの擦れる音。

「リッカから貰ってきたのかい?」

「あぁ」


蓋をあけ、グラスに注ぎ込む音が二度。

「僕は…」

「あいつの気遣いを無駄にする気か?」

「…いただくよ」



この地上で活動するようになって、何度もその心の揺れを見てきた。時にはその心を向けられた。

そう、例えば目の前の青年。

時より見せるその瞳の奥の焔を、ツァーリはどう受け止めればいいのか分からないのだ。



◇◆◇



私もどうすればいいのか分かりません(苦笑)



ちょっと操作キャラより年上にしてみました。

拍手[0回]

PR
179  178  177  176  175  174  173  172  171  170  169 
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール
HN:
ホシノヤドリギ
性別:
女性
自己紹介:
現在、役者として成功することを夢みつつ、しっかり腐女子になっている20代です。

何かあればコチラまで。hosinoyado2000☆yahoo.co.jp(☆を@に変換)
ブログ内検索
アクセス解析
Admin / Write
忍者ブログ [PR]