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気のむくままに、更新中… いわゆるネタ。 本館は更新が止まっていますが、日記は儚く動いてます(^_^;) PCからでも携帯からでも見れますが、PCからの方が見やすいかと…。 *関連会社様とは一切関係がございません。個人の趣味の範囲内・常識の範囲内でお楽しみください。
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常宿に使っている『リッカの宿屋』。その二階の一室の窓から見る夜空。



空気が冷えているのか、少し肌寒い。



だが輝く星は美しく、その美しさが逆に哀しみを誘う。











そんな夜空を、『ヒトならざるモノ』は見つめた。







いや、すでにそのモノはヒトであった。だが、ヒトとなった月日がまだ浅く、感覚が、感情が付いていかないのだ。



天使、だと言われて崇められていたが、根本的には人間と変わらない。



泣き、怒り、哀しみ、そして笑う。



決して戻らぬ過去に感傷を懐き、これからの未来に希望を懐く。







結局は人間も天使も同じなのだと、ツァーリは思った。



ただ、少し妙な力を持ち、長生きで、…感情をセーブされた生き物なのだ。











感情――ツァーリは、天使であった頃からそれに興味を持ち、そして人間たちと触れ合い初めてから、その多様性に驚いた。







ヒトは、想像以上に複雑だった。



いや、時には魔物さえ(天使より)感情を露にしていた。







だが、天使だった自分にはその感情を「知識として」理解は出来ても、「自分のもの」として消化出来ない。



地上の生物たちとの大きな違いは、こそだ。



所謂、愛憎、と言うもの。



妖女イシュダルが、天使エルギオスが、そして日々の生活を営む人間たちがその身を焦がすもの。



万物に向けられるものではなく、特定の誰かに激しく向けられるもの。



それを――







ギィ、とドアが軋む音で、青年の思考は途切れた。振り返らなくても、気配で仲間だと悟る。そして、僅かにガラスの擦れる音。

「リッカから貰ってきたのかい?」

「あぁ」


蓋をあけ、グラスに注ぎ込む音が二度。

「僕は…」

「あいつの気遣いを無駄にする気か?」

「…いただくよ」



この地上で活動するようになって、何度もその心の揺れを見てきた。時にはその心を向けられた。

そう、例えば目の前の青年。

時より見せるその瞳の奥の焔を、ツァーリはどう受け止めればいいのか分からないのだ。



◇◆◇



私もどうすればいいのか分かりません(苦笑)



ちょっと操作キャラより年上にしてみました。

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ホシノヤドリギ
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自己紹介:
現在、役者として成功することを夢みつつ、しっかり腐女子になっている20代です。

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