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気のむくままに、更新中… いわゆるネタ。 本館は更新が止まっていますが、日記は儚く動いてます(^_^;) PCからでも携帯からでも見れますが、PCからの方が見やすいかと…。 *関連会社様とは一切関係がございません。個人の趣味の範囲内・常識の範囲内でお楽しみください。
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相手から繰り出された回し蹴りを、ダヴは上半身を反ることでかわした。

(野戦の模擬戦、ねぇ)


先日、雇い主から言い渡された命令は「模擬戦に出ろ」だった。
今、彼が戦っているのは身辺警護をする騎士団の人間である。

本来なら「騎士らしい」戦い方をするのだが、一度戦場に出たらそんな事は言ってられない。武器が無くなれば、素手や石などその場で調達出来るものを使わなくてはならないし、相手が怪我人だろうが相手の背後からであろうが、襲わなくてはならない時もある。


その様な場合の戦いを学ぶ場所、らしい。


(そりゃ、理屈は分かるが…)


ダヴには全力でやれない理由があった。

彼は、人間ではない。

人外の力を出せないのだ。

あまりに不自然なスピードや動き、呪文なしの魔法…等。

だから『テキトーに戦っているが、周囲からはそうは見えない』必要がある。これが中々難しいのだ。
それなりに相手の攻撃も受けなくてはならない。


相手の右フックがちょうどこめかみに入った。

(!)


流石にこれには脳震盪をおこし、地面に膝がつく。そこに、左膝蹴りが顔面に近付くが、何とか両手でガードする。
相手が一度退いたのを確認して…。
ダヴは左顔を片手で抑えながら、参った、と告げた。






「いででで」
「手を抜いたな?」
控え室に戻り、冷やしたタオルを押し当てていると、笑いを噛み殺した声が入ってきた。
「お前ね、本気でやったらバレるだろ。しかも、結構モロに決まったから痛いの」

脳震盪は演技ではなかった。 だから潮時だと思い降参したのである。

「相手はまだやれそうな雰囲気だったけどさ、まあ、いいタイミングだったでしょ?」
「どうかな、彼は元々傭兵上がりだと聞いている。何か察知したかもしれない」
声の主は、ダヴの前にあるソファーに腰掛けた。
「俺にどーしろって言うのヨ。アクセル…」
「向こうは、流石にお前の正体までは分からないだろう。
…見せてみろ」

アクセルは、少し身を乗りだし、彼のタオルを引き剥がす。
「さして腫れてないじゃないか」
「パフォーマンス、もあるんだけど…、アイレンズがフックの時に外れちまった」
ゆっくりと彼は左目をあけた。



現れた瞳は、七色に光っている。


これが、彼が人間でない事の証だった。


◇◆◇

えーと、ドラクエ9のツァーリくんの元ネタキャラのダヴくん。本名はツァミールといいます。
本名でも人間じゃないのが分かっちゃうので、コードネーム?で呼ばれてます。
パドックから名前をダヴに変更しました!(11月25日)

アクセルは、同じくドラクエ9のシシィの原形。
一応女性なんです…。

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ホシノヤドリギ
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自己紹介:
現在、役者として成功することを夢みつつ、しっかり腐女子になっている20代です。

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