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気のむくままに、更新中… いわゆるネタ。 本館は更新が止まっていますが、日記は儚く動いてます(^_^;) PCからでも携帯からでも見れますが、PCからの方が見やすいかと…。 *関連会社様とは一切関係がございません。個人の趣味の範囲内・常識の範囲内でお楽しみください。
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別にいちゃついている訳では無いのですが、まぁ、ちょっとあれなんで隠します。

アクセルと夜を過ごす様になったのは、実は再会して直ぐである。ただし、本当に共に寄り添って寝るだけだ。


とは言え、ボディーガードである以上、夜中の寝室の中に迄大っぴらには訪ねられない為、深夜の気配を読み、夜明けの空気を察して動くのである。





ダウは無理強いしたくは無かったし、元来そういった事にはドライな方であった。故に何度かの啄むようなキスの後にただ抱き締めるだけでも何の問題も無かったし、相手であるアクセルにそれを一々確認しようと思った事もない。





アクセルにはかつて夫が居た。政略結婚ではあったが、それなりに仲が良かったらしい。けれど、当時彼女は14か15でまだ夫婦の営みを行うには若く、結局、兄が倒れた事を切っ掛けに実家に戻ったらしい。


だからダウは、彼女には時間が必要だとも思っていた。





だが、実際は少し違っていたようだ。





彼女と愛を交わす様になって、まず気が付いたのは、その細さである。


一部の口の悪い同僚からは『マッチ棒』だの『杖』だの揶揄されるそうだが、それは強ち間違いではなかった。


女性特有の柔らかさと曲線が無い。
最初は日頃の訓練の賜物だろうとあまり気にしていなかった。





二人の関係が大きく変わったのは…彼女からの告白だった。





彼女の体は、ある時期から成長していないのである。


種が子孫を残していくために必要な機能が、未発達なのであった。


成長には個人差があるのだが、アクセルの場合は、差ではない。








無意識に女性体への移行を拒絶しているらしかった。





何故かはダウには分からない。少なくとも、子ども時代にはそんな節は無かった。


アクセル自身もよく分からない。





その事実は、少なからず彼女に衝撃を与えていた。





原因が分からない。


治し方が分からない。





だから、相手を求めているのに、受け入れる事が恐ろしいのだと。


心がバラバラになりそうだと。





気丈な彼女は、涙を見せはしなかったが、…儚かった。


その事実を告げられた夜、ダウは彼女を抱き締め何度もキスを贈った。





体を重ねるだけが愛情表現では無い事、元々自分はその手の欲求が弱い事。

だが、アクセルが望むなら、ゆっくり歩んで行きたい事を。





それを伝えると、彼女は珍しく頬を微かに赤らめて、はにかんだ。


だから、ダウは何も言えなかった。





種が異なる以上、自分とアクセルの間に子孫を遺すのが難しい事を。

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自己紹介:
現在、役者として成功することを夢みつつ、しっかり腐女子になっている20代です。

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