気のむくままに、更新中…
いわゆるネタ。
本館は更新が止まっていますが、日記は儚く動いてます(^_^;)
PCからでも携帯からでも見れますが、PCからの方が見やすいかと…。
*関連会社様とは一切関係がございません。個人の趣味の範囲内・常識の範囲内でお楽しみください。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
買い出しを終えて事務所に戻ってみれば。
ギギギと古くさいドアの向こうに、良く似た銀髪頭が二つ、ソファの両端に座っていた。赤に覆われた銀髪がむしゃりむしゃりとピザを食べている。
もう一つの、青に覆われた銀髪は、目をまるくして此方を見ていた。
「…何してんのよ」
「腹減ったからピザくってる?」
何故疑問系なのかはこのさい突っ込まない。そんなことよりも、だ。
「あんた今朝もピザ食べたでしょ!しかも四枚っ!
つーか客人居るのに何してんのよ!」
「あぁ、こいつも腹減っとか言っててな。相棒が留守だっつーから、とりあえず新しいピザでも?」
「適当に作りなさいよ!」
「面倒だし?」
「全部疑問系で返すな!」
遂に突っ込んでしまった。
…何故か敗北を感じつつ(あいてがニマニマ笑ってるせいもある)、その客人に視線を戻すと、深い青いジャケットを着ている彼は、ちょっと仰け反っている。
最近人間の間で言う「引いている」状態である。
「私はこいつの相棒のトリッシュ。まだ時間ある?簡単なものを作るからちょっと待ってて」
いたたまれなくなったトリッシュは、少し早口で紹介をすると、相手の返事も待たずにキッチンへと文字通り駆け込んだ。
勿論、買ってきた荷物も忘れずに。
(嵐か)
残された二人は、同時にそう思った。
大急ぎで野菜を出し、水洗いをする。乱暴に水分を飛ばしたら、簡単に切り刻んでサラダにした。
イライラしているわけではない。あんな事はいつもの事だ。
ただ、ほんの少し懐かしい色を見て…。
「驚いたか?」
いたたまれなくなったのは、何故?
「客を独りにしてどうすんのよ」
「構わないさ。あいつは身内みたいなモンだからな」
オイルをかき混ぜていた手が、僅かに震える。
「そう、ね。あんたに親戚がいたなんてびっくりだわ。
どっかの女にでも生ませたの?」
語尾の変化に気付いただろうか?
悟いこの悪魔狩人の事だ。最初から勘づいていたに違いない。
この、己自身でも笑ってしまう程の動揺を。
ドアを開けた刹那に飛び込んで来た、深い深いブルー。
「俺も見た時はびっくりしたぜ?」
「…」
トリッシュは、魔帝の右腕と言われた彼しか知らない。
プライドが高く、魔でありながら剣を好む。
常に冷徹で、下された命令は完遂する。
けれど。
「…目元が」
「うん?」
「目元が、とても似ているわ」
彼とは話したことも殆ど無かったけれど。
「優しい、目をしていたの」
トリッシュに誰かを重ねていたのだろう。記憶を喪っていても、心で感じていたんだと。
ダンテは動かなくなったトリッシュを、鍛えられた二の腕で包み込んだ。彼女の金髪に顔を埋めて、強く抱き締める。
目蓋を閉じれば浮かぶ、幼い頃の思い出。
幸せだった。
母と…兄と。
「そうだな。バージルもあんな目をして、笑っていたな」
笑っちゃうよな。あいつら、食い方まで似てやがる。
金糸に埋もれてこもった声が、泣きそうなのは、多分気のせい。
◇◆◇
実はDMCは1しか知らない上にかなりうる覚え。
なので、ネロさんセリフ無し(ゴメン!)
今、バイオの実況を見ているせいで「バイオハザードINダントリ(人間)」も思い付いたけど、流石に止めときます(笑)
ギギギと古くさいドアの向こうに、良く似た銀髪頭が二つ、ソファの両端に座っていた。赤に覆われた銀髪がむしゃりむしゃりとピザを食べている。
もう一つの、青に覆われた銀髪は、目をまるくして此方を見ていた。
「…何してんのよ」
「腹減ったからピザくってる?」
何故疑問系なのかはこのさい突っ込まない。そんなことよりも、だ。
「あんた今朝もピザ食べたでしょ!しかも四枚っ!
つーか客人居るのに何してんのよ!」
「あぁ、こいつも腹減っとか言っててな。相棒が留守だっつーから、とりあえず新しいピザでも?」
「適当に作りなさいよ!」
「面倒だし?」
「全部疑問系で返すな!」
遂に突っ込んでしまった。
…何故か敗北を感じつつ(あいてがニマニマ笑ってるせいもある)、その客人に視線を戻すと、深い青いジャケットを着ている彼は、ちょっと仰け反っている。
最近人間の間で言う「引いている」状態である。
「私はこいつの相棒のトリッシュ。まだ時間ある?簡単なものを作るからちょっと待ってて」
いたたまれなくなったトリッシュは、少し早口で紹介をすると、相手の返事も待たずにキッチンへと文字通り駆け込んだ。
勿論、買ってきた荷物も忘れずに。
(嵐か)
残された二人は、同時にそう思った。
大急ぎで野菜を出し、水洗いをする。乱暴に水分を飛ばしたら、簡単に切り刻んでサラダにした。
イライラしているわけではない。あんな事はいつもの事だ。
ただ、ほんの少し懐かしい色を見て…。
「驚いたか?」
いたたまれなくなったのは、何故?
「客を独りにしてどうすんのよ」
「構わないさ。あいつは身内みたいなモンだからな」
オイルをかき混ぜていた手が、僅かに震える。
「そう、ね。あんたに親戚がいたなんてびっくりだわ。
どっかの女にでも生ませたの?」
語尾の変化に気付いただろうか?
悟いこの悪魔狩人の事だ。最初から勘づいていたに違いない。
この、己自身でも笑ってしまう程の動揺を。
ドアを開けた刹那に飛び込んで来た、深い深いブルー。
「俺も見た時はびっくりしたぜ?」
「…」
トリッシュは、魔帝の右腕と言われた彼しか知らない。
プライドが高く、魔でありながら剣を好む。
常に冷徹で、下された命令は完遂する。
けれど。
「…目元が」
「うん?」
「目元が、とても似ているわ」
彼とは話したことも殆ど無かったけれど。
「優しい、目をしていたの」
トリッシュに誰かを重ねていたのだろう。記憶を喪っていても、心で感じていたんだと。
ダンテは動かなくなったトリッシュを、鍛えられた二の腕で包み込んだ。彼女の金髪に顔を埋めて、強く抱き締める。
目蓋を閉じれば浮かぶ、幼い頃の思い出。
幸せだった。
母と…兄と。
「そうだな。バージルもあんな目をして、笑っていたな」
笑っちゃうよな。あいつら、食い方まで似てやがる。
金糸に埋もれてこもった声が、泣きそうなのは、多分気のせい。
◇◆◇
実はDMCは1しか知らない上にかなりうる覚え。
なので、ネロさんセリフ無し(ゴメン!)
今、バイオの実況を見ているせいで「バイオハザードINダントリ(人間)」も思い付いたけど、流石に止めときます(笑)
PR
この記事にコメントする
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
カテゴリー
最新記事
(06/20)
(05/25)
(12/31)
(12/22)
(11/08)
(11/08)
(11/08)
(10/26)
(10/25)
(10/23)
プロフィール
HN:
ホシノヤドリギ
性別:
女性
自己紹介:
現在、役者として成功することを夢みつつ、しっかり腐女子になっている20代です。
何かあればコチラまで。hosinoyado2000☆yahoo.co.jp(☆を@に変換)
何かあればコチラまで。hosinoyado2000☆yahoo.co.jp(☆を@に変換)
ブログ内検索
アーカイブ
アクセス解析