気のむくままに、更新中…
いわゆるネタ。
本館は更新が止まっていますが、日記は儚く動いてます(^_^;)
PCからでも携帯からでも見れますが、PCからの方が見やすいかと…。
*関連会社様とは一切関係がございません。個人の趣味の範囲内・常識の範囲内でお楽しみください。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
聖戦が終わって二年が過ぎた。
大いなる女神の慈悲により、再び今世を赦されたものたちは、ある者は再び神の元へ行き、またある者は記憶を消されたまま、一般人として生を謳歌していた。
聖闘士たちはほぼ聖域に集い地上を護り。
海闘士たちは、一部の海将軍が地中海の海底神殿の復興に力を注いでいた。
そして。
先の聖戦で一番損傷を受けた冥界は、パンドラとミーノスの元、何とかその機能を維持していた。
かつての闘士たちを、無理に呼び寄せるつもりなど、パンドラにはない。
それは、今は海将軍筆頭として奔走するカノンも同じだった。
その為、二つの世界はまだ不安定であったが、それに対し女神は何も言わなかった。
その時が来れば、また集う。
二つの世界の闘士たちはそう言った存在であるし、出来ることなら、今生でそうなって欲しくないと、各々思っている。
だから。
ロンドンでかつての宿敵の魂を持つ人間の姿を見ても、それを黙殺した。
否。
しようとした。
胸にチリチリとした痛みを感じても。
ビールを持つ手が震えても。
彼の気配を探そうとしている自分に、気が付かない振りをした。
「海龍!…カノン!」
「!」
己の名前を呼ばれて、漸く目の焦点が合う。
今はロンドンの角のパブではない。
「カノン?」
ここは海の底。
罪が漂う神殿。
「ああ、クラーケ…」
「最近、顔色が悪いな」
独眼の少年は、そう言いながら水を差し出した。
「……書類は出来たのか?」
海龍は敢えて受け取らず、クラーケンが持つファイルに目を向ける。
少年は、それを無視し、じっと探るように自分を見つめてくる。
「海龍。いや、カノン。小宇宙が乱れてる
少しは休んだらどうだ?」
「何を馬鹿な事を。
早くそれを置いて仕事に戻れ。我々に休む暇などない」
「…皆、心配している。あのソレントさえ、だ」
「くどいぞ。クラーケン」
渡せと机を叩くが、少年は動かない。
「クラーケン!」
「これは、俺たちで処理する」
一度決めたことは貫き通す。これは、師匠とよく似ていた。
かの水瓶座も、冥闘士にその身を堕とし、十二宮を駆け登ったのだ。
「…変なところばかり受け継ぎやがって」
紫黒の聖衣を纏う男。
あの男のから放たれた殺気。
カノンの中で冥闘士と言えばただ一人だった。
◇◆◇
…え、続くんだろうか。これ。
大いなる女神の慈悲により、再び今世を赦されたものたちは、ある者は再び神の元へ行き、またある者は記憶を消されたまま、一般人として生を謳歌していた。
聖闘士たちはほぼ聖域に集い地上を護り。
海闘士たちは、一部の海将軍が地中海の海底神殿の復興に力を注いでいた。
そして。
先の聖戦で一番損傷を受けた冥界は、パンドラとミーノスの元、何とかその機能を維持していた。
かつての闘士たちを、無理に呼び寄せるつもりなど、パンドラにはない。
それは、今は海将軍筆頭として奔走するカノンも同じだった。
その為、二つの世界はまだ不安定であったが、それに対し女神は何も言わなかった。
その時が来れば、また集う。
二つの世界の闘士たちはそう言った存在であるし、出来ることなら、今生でそうなって欲しくないと、各々思っている。
だから。
ロンドンでかつての宿敵の魂を持つ人間の姿を見ても、それを黙殺した。
否。
しようとした。
胸にチリチリとした痛みを感じても。
ビールを持つ手が震えても。
彼の気配を探そうとしている自分に、気が付かない振りをした。
「海龍!…カノン!」
「!」
己の名前を呼ばれて、漸く目の焦点が合う。
今はロンドンの角のパブではない。
「カノン?」
ここは海の底。
罪が漂う神殿。
「ああ、クラーケ…」
「最近、顔色が悪いな」
独眼の少年は、そう言いながら水を差し出した。
「……書類は出来たのか?」
海龍は敢えて受け取らず、クラーケンが持つファイルに目を向ける。
少年は、それを無視し、じっと探るように自分を見つめてくる。
「海龍。いや、カノン。小宇宙が乱れてる
少しは休んだらどうだ?」
「何を馬鹿な事を。
早くそれを置いて仕事に戻れ。我々に休む暇などない」
「…皆、心配している。あのソレントさえ、だ」
「くどいぞ。クラーケン」
渡せと机を叩くが、少年は動かない。
「クラーケン!」
「これは、俺たちで処理する」
一度決めたことは貫き通す。これは、師匠とよく似ていた。
かの水瓶座も、冥闘士にその身を堕とし、十二宮を駆け登ったのだ。
「…変なところばかり受け継ぎやがって」
紫黒の聖衣を纏う男。
あの男のから放たれた殺気。
カノンの中で冥闘士と言えばただ一人だった。
◇◆◇
…え、続くんだろうか。これ。
PR
この記事にコメントする
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
カテゴリー
最新記事
(06/20)
(05/25)
(12/31)
(12/22)
(11/08)
(11/08)
(11/08)
(10/26)
(10/25)
(10/23)
プロフィール
HN:
ホシノヤドリギ
性別:
女性
自己紹介:
現在、役者として成功することを夢みつつ、しっかり腐女子になっている20代です。
何かあればコチラまで。hosinoyado2000☆yahoo.co.jp(☆を@に変換)
何かあればコチラまで。hosinoyado2000☆yahoo.co.jp(☆を@に変換)
ブログ内検索
アーカイブ
アクセス解析