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気のむくままに、更新中… いわゆるネタ。 本館は更新が止まっていますが、日記は儚く動いてます(^_^;) PCからでも携帯からでも見れますが、PCからの方が見やすいかと…。 *関連会社様とは一切関係がございません。個人の趣味の範囲内・常識の範囲内でお楽しみください。
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あの時、去来したものはなんだったのだろう。


金髪に琥珀色の瞳を持つ青年は、この数ヶ月で親しくなった年上の友人を想う。


初めて彼がその長い金髪を靡かせ、パブに入ってきた時。








全身を巡る血液が沸騰する程の高揚。


体の臓器から突き上がる歓喜。


だがその感情は、一瞬沸き上がっただけで、消えてしまった。


けれどまた会うと確信していた。故に、暫くして再び彼がそのパブを訪れた時は、目を見張ったのだ。


そして、今度はその美しさに目を奪われた。





太陽を包み込んだ髪。


母なる海の色を持つ瞳。


緩な弧を描く柳眉。


淡い紅色の薄い唇。




ギリシヤ彫刻の様に完璧に計算された顔の造形。


それは、ピュグマリオン王が作り上げた王妃ガラテイアの話を思い起こさせた。


彼は、神に似せ、神が命を与えた人物なのかもしれない。





そして、その彼に己は惹かれているのだろう。


彼が来店する度に話し掛け、ついには外で逢う約束を取り付けてしまったのだ。





彼は驚いた様子だったが、一つ返事で了承してくれた。


自分自身にそんな行動力があるとは到底信じられなかったが、やってみれば何とかなるものである。


5月のロンドンはまだ寒い。曇り空の下、薄いコートのポケットに手を突っ込み、アーネストは道を急いだ。








◇◆◇


ラダカノラダなんです。一応。


柳眉って、カノンらしくないかしら?

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ホシノヤドリギ
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自己紹介:
現在、役者として成功することを夢みつつ、しっかり腐女子になっている20代です。

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