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気のむくままに、更新中… いわゆるネタ。 本館は更新が止まっていますが、日記は儚く動いてます(^_^;) PCからでも携帯からでも見れますが、PCからの方が見やすいかと…。 *関連会社様とは一切関係がございません。個人の趣味の範囲内・常識の範囲内でお楽しみください。
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(で、何をしてるんだ俺は…)

結局、アイザックの無言の重圧に折れた。

そして、ロンドンのあのパブに居る。





ビールを片手に、込み合う店内を見回す。

『彼』はここで働いているらしかった。

カウンターの奥に、忙しく応対する金髪が見え隠れしていた。



冥闘士は魔星によって選ばれる。聖闘士の様に過激な修行も、海闘士の様に天性の才能も必要がない。

選ばれ、冥衣が力を与える。

その冥衣は、時には骨格や人相まで変えてしまうと言う。



冥闘士の彼は、厳格で威圧的なオーラを纏っていたが、本来はもう少し穏やかな性格らしい。

酔っている客のあしらい方も上手かった。



記憶の中より髪は長く、輪郭はシャープだ。

何か運動をしていたらしく、鍛え上げられた体格ではある。が、今のままでは翼竜の冥衣を支えることは出来ないだろう。



つまり、『彼』はヒトなのだ。



聖闘士としては護るべき。

海闘士としては忌むべき。

ヒトなのだ。





「……馬鹿馬鹿しい」

(そんな事を考えて何になるのだ)

宿敵は、もう居ない。

存在すらしていない。



飲み直すため、再びカノンはカウンターに近付いた。
「ラガーを半パウンドで」

対応したのは『彼』だったが、カノンは無理やり意識を店内の喧騒へと向けた。払おうとコインを取り出すが、相手はゆっくりと首を振った。

「私の奢りです」

「………は?」

想像だにしていなかった言葉に、カノンは動きを止める。

そもそも、話し掛けられるとは思ってもいなかったのだ。

前回から時間もたっているし、第一覚えられるようなことはしていない。

「1ヶ月ぐらい前もいらっしゃったでしょう?」

「はぁ、そうですが…」

「ありがとうございます。また、来てください」

「あ、あぁ」





同じ声で、同じ瞳で、『彼』は微笑んだ。







最近、カノンが休暇を取るようになった。

とは言え、月に二回程であるが。だが、変化はそれだけではない。

「海龍」

海魔女は柱に小宇宙を注ぎ込み終えたばかりの相手に問いかける。

「…なんだ」

「貴方の小宇宙が浮わついてますよ。うざったくて仕方ないんですけど」

「……相っ変わらず辛辣だな、お前」

そう溜め息をはきながら彼は振り返る。

そして、穏やかに凪ぐ小宇宙。

(ほら、ね)

「まさか筆頭ともあろう貴方が、自分の小宇宙に気付いていない訳ではありませんよね?」

「は?」

ヘッドパーツで表情は見えないが、声には明らかな戸惑いが含まれていた。

(…この人は)

がっくり、と両膝から落ちそうになる。

「…まさか、恋人でも出来たとか言わないで下さいよ」

「はぁ?お前大丈夫か?何だ働きすぎか?」

「それは貴方ですっ!

もう、疲れるので早く休暇に入って下さい。後は此方で処理しますから!!」

「いや、まだ時間…」

「邪魔なんです」

極めつけに、ソレントは思いっきりカノンを睨み付けた。







◇◆◇

続いた!

そして、イイように丸め込まれる三十路・カノン(笑)

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現在、役者として成功することを夢みつつ、しっかり腐女子になっている20代です。

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