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気のむくままに、更新中… いわゆるネタ。 本館は更新が止まっていますが、日記は儚く動いてます(^_^;) PCからでも携帯からでも見れますが、PCからの方が見やすいかと…。 *関連会社様とは一切関係がございません。個人の趣味の範囲内・常識の範囲内でお楽しみください。
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「面白い依頼があるらしいぜ!」



美少女だが、口の悪い僧侶が、右手をヒラヒラと降って、仲間の魔法使いを呼んだ。傍らのルイーダも笑顔である。

「…悪い予感しかしないわ…」

彼女の笑顔は、大体裏があるのである。





カウンターに腰かけた2人に、ルイーダは一枚の紙を見せた。依頼書である。

依頼人の名前は、ルイーダと宿屋の女主人・リッカの名前が書かれている。

「恩人の護衛、ねぇ」

「護衛って程じゃないわ。彼、結構強いし…ただ、黒騎士退治に行っちゃったから心配なのよ」

「黒騎士ってまさか一人で!」

「いや、流石に武道家をくっつけたわ」

だが、その時ですら、彼は相当渋ったと彼女は続けた。

「何?ソイツ、自分に自信があるのか?」

「いえ、あの人はあまり他人を巻き込みたくないみたいなんです。そんな事を言ってました」

僧侶の問いに答えたのは、一仕事を終えたらしいリッカだった。

余談だが、彼女の無垢な笑顔に癒される、と最近この城下町ではファンクラブが出来つつあるらしい。

結局、ルイーダとリッカの説得に彼が折れた形になったようだった。

「…なあ、さっきから気になってたんだけど、何でリッカちゃんが出てくんの?」

僧侶は、新しくこの宿屋の主人となった青色の髪の少女と、歳が近いせいか、割と直ぐに仲良くなったらしい。

「えと、前に話したでしょ?滝の側で倒れてた…」

「あ~守護天使サマと同じ名前のナントカ…ツァーリさん?とかって人?」

「うん」

ルイーダは魔法使いのカップに出来立てのコーヒーを注ぐ。入れたての芳しい香りが、鼻孔をくすぐった。

「強いし、優しいし、いい人なんだけど、ちょっと変わっててね。浮き世離れしてるって言うか、独特な人って言うか…とにかく心配なのよ」

「他でもない貴方の頼みだから断りたくないけれど…、黒騎士が相手となるとね…私たちより腕が立つ人の方がいいんじゃないの?」

「それは、会ってみれば分かるんじゃないかしら?」

そう笑いながらウィンクをするので、魔法使いは思いっきり、顔をしかめた。



何か、あるのだろう。




◇◆◇

男主人の世界の魔法使いと僧侶の話。元ネタキャラが居るせいか、動かしやすいかも(笑)

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現在、役者として成功することを夢みつつ、しっかり腐女子になっている20代です。

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