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街の片隅にある一件の骨董店に、ラダマンティスの目は釘づけになりました。
その店は古いだけの特にこれと言って特徴がありませんでしたが、ある人形が置いてありました。
青い髪を持つ美しい人形でした。
その人形はある人にとても良く似ていました。
同じサークルに所属している先輩です。最も、その先輩は金髪でしたが。しかし、それを除けば本当に似ていました。
ラダマンティスはその先輩をとても敬愛していましたが、彼は人気者で高嶺の花でしたので、話し掛けた事は勿論、傍に寄った事すらありません。
ラダマンティスは一ヵ月間その店に通い続け、ある日有り金を叩いてその人形を購入しました。
貧乏学生には厳しい金額でしたが、ラダマンティスは幸せでした。何故なら普通の人形では無いからです。
街の片隅にある一件の骨董店に、カノンの目は引き付けられました。
その店は古いだけの特にこれと言って特徴がありませんでしたが、ある人形が置いてありました。
赤い目をした凛々しいの人形でした。
その人形はある人にとても良く似ていました。
同じサークルに所属している後輩です。最も、その後輩は金眼でしたが。しかし、それを除けば本当に似ていました。
カノンはその後輩をとても気に入っていましたが、彼は無口でしたので話した事は勿論、傍に寄った事すらありません。
見れば見るほど良く出来た人形でしたので、直ぐに購入しました。
値段に驚きましたが、それでも後悔はありませんでした。何故なら生きている人形だったのです。
一日三度ミルクを与え、話し掛ければその人形たちは優しく微笑み返すのです。
◇◆◇
昔なんかこんな漫画を読んだ記憶がありまして。…プランツ・ドールでしたっけ?
「で、これを説明していただけますか?親愛なるクソったれ女神様」
「あら、とてもよく似合ってますわよ?低俗馬カニ。ねぇ、みなさん」
「………そ、そのようで、」
返事をしたのはアイオロスだった。
この場所には、年長組がそろっていたが、サガ・シュラは石化し、アイオロスは涙眼で笑いを殺し、アフロディーテにいたっては飛び出してこの部屋には居ない。
もっとも、廊下からひっきりなしに笑い声が聞こえているが。
「ふぅ…すっきりし…ぷぷ」
「やかましい!!」
ひとしきり笑い終え、戻ってきたが、やはりデスマスクの姿が眼に入ると笑いが復活するようだった。
「私の警護について欲しいの」
「んなことは分かってる!!じゃあ、この格好はなんだよ!パーティーだろ。お偉方の来る」
「そうですよ。『仮装』パーティーです。イタリア人のあなたにはぴったりかと」
一体女神(日本育ち)のイメージするイタリア人はどうなっているのか、一瞬疑問に思ったが、今はそれどころではない。
「あなたに似合うと思って、私自ら用意したんですよ。よかったですわ。お似合いですもの。その可愛いドレス」
「ぶっ殺すぞこのガキャァァァァ」
「ぶははははははは」
アイオロスとアフロディーテは撃沈し、笑い転げ、のたうちまわる。
「ねぇ、シュラ」
「は、はい…」
漸く石から復活したシュラは反射的に返事を返す。
「んな訳あるかぁ!」
「…いや、ホラでも、そんなに変ってわけじゃ…。何より女神のお見立てだし…」
「お前の眼は腐ってんのか!」
「いや、えっと…」
「って、お前、何頬染めてんだよ!!」
「はッ!いや、そのすまない!」
山羊は頬を染めながら走りさった。
◇◆◇
山羊蟹…?そしてこのパーティーにはジュリアンやパンドラも来るかも。
獅子座
12年に一度の大恋愛運が到来。ついに運命の恋人が姿を現します。
今日の相性が一番いいのは射手座です。
◇◆◇
…やっぱりロスリアはブラコンのほうがいいのでしょうか(笑)
http://style.beauty.yahoo.co.jp/fortune/horoscope/12astro?v_astro=5
ちなみに、ノーマルはリア魔鈴、黄金同士なら獅子乙女推奨。節操無いな。
射手座
12年に一度の大幸運が始まりました。
ロスリア兄弟は、恋愛運が強いらしい。
目の前にいる牡羊座、獅子座は運命の人です。
◇◆◇
http://style.beauty.yahoo.co.jp/fortune/horoscope/12astro?v_astro=9&v_date=20061219
オチにはぴったり。
双子座
12年に一度の結婚の扉が開きました。
射手座は理想の相手です。
◇◆◇
http://style.beauty.yahoo.co.jp/fortune/horoscope/12astro?v_astro=3
…ロス兄さんモテモテ。
暖かな小宇宙に導かれ、アイオロスは目を開けた。ゆっくり身を起こし、そこで初めて己が再びこの世に呼び戻された事をしった。
己の掌を見る。確かに血の通った温かい手だった。
「……?」
だが、どこかおかしい。自分の手はこんなにも小さかっただろうか?
「アイオロス、目覚めたのですね?」
女神の喜びに飛んだ声に慌てて起き上がり膝を折る。
「まぁ、いいのですよ。顔をあげてくださいな」
「は、しかし…」
「私は自分の恩人の顔も満足に見られないの?」
「………」
仕方なく、顔を上げてみれば。そこにたたずむ可愛らしい少女。
あの、赤ん坊がこんなにも大きくなるのかと。過ぎ去った13年間と、やはりあの老紳士に彼女を託したのは間違いでは無かったと、アイオロスは思う。
「……?」
それにしても何かが妙だ。
そう、何故自分は女神を見上げているのだろうか。
目線が低いのだ。
まるで………まるで?
「どこか動きにくいところは無い?」
「は。いえ、ありません」
動きにくくはない。
眉を潜める部下を尻目に、女神は満足気に肯いた。
「よかったわ。実はね、あなたとシオンの身体はもう残ってなくて。一から創り直したの。…といっても、シオンはハーデスが与えた身体を元に創ったから問題は無いんだけど」
「はぁ」
「あなたの身体は間に合わなくて、今再生中なのよ。だからしばらくその身体でリハビリをしてくれないかしら?」
「この身体…で、ございますか」
「そう。とりあえず、10歳ぐらいの外見なんだけどいいですわよね?」
「……え?」
思わず小声で呟くともう一度、アイオロスは己の身体を見た。
小さい。筋肉はついているが、小さい。身体が小さい。
「と言っても、ギリシア人の子供の平均が判らなかったから、日本人のデータで創ってみたの☆」
「あの、失礼ですが女神。私の今の身長はどれくらいなのでしょうか?」
「えぇと、139㎝…だったかしら?」
◇◆◇
ノリで書いてみました(笑)きっと続…かない。
「ちょっと二人ともこの記事見てみろよ」
デスマスクは、いつもの二人をPCの前に呼んだ。
魚「何々…☆事故を起こしやすい星座ランキング☆だって?」
山羊「へ~面白そうだ」
一位天秤座。『天秤座はバランスとコンセンサスを望む。素早い決定を好まない』。
蟹「じーさんだからな。ゆっくりだよな」
山羊「それは歳の問題だろう…」
二位『衝動的な』水瓶座。
山羊「確かに、衝動的じゃないと弟子を氷漬けなんかには出来ないが…」
三位『自己優先的な性質を持つ』牡羊座。
魚「なるほどね。あたっているような、いないような…」
蟹「あたってるんじゃね?」
魚「デス。それをムウの前で言える勇気はあるか?」
蟹「ネェ」(きっぱり)
山羊「…お、ここにはベストドライバーが載ってるそ」
『寛大で、快く道路を共有することができる』獅子座。
山羊「………」
魚「………」
蟹「………オチか?」
山羊「…まあ、俺はあいつに運転が出来るとは思えんのだが…」
魚「……何気にひどいぞ君たち」
◇◆◇
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061214-00000056-zdn_n-sci、http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0612/14/news027.html
↑こちらのサイトで(笑)
個人的には乙女座と蟹座はオチだと思います☆ちなみに管理人は水瓶座(苦笑)
殺して殺して殺されて。
永遠に続く神々の闘い。
巻き込まれる人々。
聖闘士、海闘士、冥闘士。
殺しあうのは結局人だ。
人は神の欲によって死ぬ。
太古より続く運命。
「過去の記憶が、聖衣を通じて伝える。所詮我々は神々の都合のよい螺子である、ということを。その為だけに我等は生を受けた。…我慢できなかった」
そんなものが、そんなことが私の運命などと、どうして思えよう。玩具ではないのに。
「今生の女神は、女神としては不完全なのかもしれない。だが、逆に言えば人に近いと言うことだ」
それは、多分、救いなのだろう。
◇◆◇
海闘士も冥闘士も一般人生活が長いそうですが、その分、覚醒したら盲目的に従っていそうです。でも、黒サガが生まれたことを考えると、聖闘士の中には漠然とした『疑問』『不信』があったのでは…?
ちょっと黒サガちゃんを掘り下げ中。
「星矢!誕生日おめでとう。僕から素敵なプレゼントだよ!」
「そうなのか?ありがとーな!!瞬っ!!!」
瞬が指で指した先には三つの小箱。
「なんだ?ミニパンドラボックス??」
自分の持つペガサス座のパンドラボックスと同じように、レリーフまでキチンと刻まれている。
「さあ、星矢!この中にレターが入ってます。そのレターに名前が書いてあるから、その人と今日一日デートしてきて!!」
「…え?デデデデートォ??」
「ほら、僕たちって10代の前半なのに満足に女の子と遊んだ事も無いじゃない?それって不健全だと思うんだ!!…だからこれは僕からのプレゼント。あ、ちなみに名前は美穂ちゃんとシャイナさんと沙織お嬢さんだから☆もう、星矢ってばモテモテだね!!!!」
「………」
◇◆◇
どれを選んでも、ふられたメンバーから仕返しがきそうだ。
「俺は哀しい、のかもしれない」
「俺は、スゲェームカつくなぁ」
「そうか。私は憎いな。恐らく」
「俺は悔しいかな。うん。そう」
頼ってくれなかった彼らに。そして頼られなかった自分たちに。
◇◆◇
山羊、蟹、魚、獅子。
***
「私はあなた方が憎いです」
「アフロディーテ、」
「アイオロスが逃げなければ。サガが己の闇を認めてくれば。二人はあんな事をせずに済んだかもしれないのに」
デスマスクは多数の怨念を背負う事無く。
シュラは多数の返り血を浴びる事無く。
デスマスクはサガを責めない。
シュラは誰も責めない。
だから。
「私はあなた方を責めます」
二人の背中を見続けた私だけが。
◇◆◇
でも、一番憎いのは私自身。
「アイオリアー。みてみて」
「『聖闘士星矢大全』?どうしたんだ星矢。こんな本」
「沙織さんから貰った。いや、そんな事よりここ見てくれよ。魔鈴さんのトコ」
「??」
「ほら、ここ」
「あ!」
「魔鈴さんの方が、シャイナさんより体…」
「そそ、それ以上言うんじゃない!魔鈴の方が2キロのあるな、ん、」
「アイオリア、ちょっと面貸しな」
「ままままままままままて、待て魔鈴。お、俺は別に!!!ほら、俺は細身よりもぽっちゃりしたお前の方が好み…」
(しばらくお待ちください)
「俺、そこまで言ってないもん…」
◇◆◇
魔鈴、星矢、アイオリア。ちょっとした疑似家族だったらいい。
***
「はぁ…」
「ちょっとすみませんがオジョウサマ。さっきからため息ばっかりじゃこまるんですけどねぇ?」
「あらごめんなさい。ちょっと飽きたんです。あなたの顔をみるとどうもやる気がおきませんの」
「はいはい、そりゃスミマセンデシタ。これは生まれつきなモンでねぇ。ムウでも直せないんですよ」
「あーあ。星矢襲って処女神引退しようかしら…今のうちに手を打たないとシャイナに取られてしまうわ」
「あんたホントに良い性格してるよな…」
◇◆◇
女神と蟹(笑)
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